インシュリンとダイエットの深〜い関係

1.太るホルモンの発見

 

低カロリーにしたからといって痩せられるほど、人間の体は単純なものではありません

 

 

では、どうしたらダイエットを成功させられるか…
つまり、どうしたら効率的に体脂肪を燃焼させ、痩せることが出来るのでしょうか?
まず、体重が多いからと言って、イコール太っているとは一概には言えません。
身長170cmで、体重60kgなら太っていませんし、130cmの子供が60kgもあったら肥満児のレッテルを貼られてしまいます。
第一、同じ身長で同じ体重であっても、痩せて見える人もいれば、太って見える人もいるでしょう。
筋肉は脂肪よりも重いので、筋肉質な70kgと脂肪ばかりでお腹が出ている65kgでは、60kgの人のほうが太って見えることも多いようです。


 

 

太っているかどうかは、"脂肪が多いかどうか?"で、決まります。
体脂肪率の標準は、
・男性が15〜20%、
・女性が20〜25%
で、それぞれ25%と30%を超えると医学的に肥満と言われています。
つまり、脂肪が必要以上に体に蓄えられた状態が肥満なのです。
言い換えれば、脂肪を体に蓄えさせないようにすれば、ダイエットに成功するということ。
この脂肪を体に蓄えさせないための鍵となるのが、"インシュリン"なのです。


 

2.インシュリンの働きと影響

 

 

私たちの体は、食事をすると血液中にブドウ糖が入り、血糖値が上昇するように出来ています。
血液中の糖は大切なモノですが、血糖値が上がり過ぎると体に様々な弊害が出ます。
そのため、すい臓のランゲルハンス島で作られるホルモン、"インシュリン"が分泌されて、血糖値の上昇を抑えます。
血糖値は上がりすぎても下がりすぎても困るので、同じく、すい臓から分泌される"グルカゴン"というホルモンが血糖値を低くなりすぎないよう、調節をはじめます。
インシュリンとグルカゴンがバランスよく働くからこそ、健康な人の血糖値は安定しているのです。


 

 

ちなみに糖尿病とは、簡単にいえば、このインシュリンの分泌のバランスが崩れて、血糖値が上がりすぎてしまう状態を言います。
インシュリンは血液中の糖を減らすために、様々な指示を体に与えます。
まず、エネルギーとして使い切れなかった糖をグリコーゲンとして、肝臓や筋肉に送って蓄えさせます。
ただし、肝臓や筋肉で蓄えられる量には限界があり、血糖値が急激に上がってしまうと、肝臓や筋肉にも蓄えられなくなり、糖が溢れてしまいます。
あふれた状態の糖はどうなるかというと、あなたのご想像の通り、中性脂肪となって脂肪細胞へ運ばれ、脂肪を増やしてしまうのです。


 

 

インシュリンが肥満にもたらす影響はそれだけではありません。
インシュリンは既に蓄えられている体脂肪細胞が失われないよう、強固に守りを固めます。
インシュリンは脂肪をドンドンつくるだけでなく、分解をも抑えてしまうのです。
しかも、多量にインシュリンが分泌されて、血糖値が下がりすぎると逆に空腹を感じるようになります。
その結果として、低血糖を補うような食べ物を無性に食べたくなるようになります。
インシュリンは、脂肪をドンドン増やしてしまうし、お腹も空かせてしまう。
太っている人にとって非常に厄介な"太るホルモン"なのです。
しかも、太っている人は、通常のインシュリン量では、血糖値がなかなか下がりません。
そのため、いつも多量のインシュリンを分泌している状態であることが多いようです。
これを"インシュリン抵抗性"と言います。


 

インシュリン抵抗性の状態では、効率良くエネルギーを放出することが出来ず、ますます太っていきます。
この状態が続くと、インシュリン非依存性の2型糖尿病へと進行してしまいます。
非常に危険な状態となってしまいますので、適当なダイエットはしないようにしましょう。

 


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